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2009年07月29日
綾歌の三保育所、守ろう
丸亀市は今年二月に発表した「丸亀市立保育所民営化等方針」をもとにして市内四カ所を公立保育所の統廃合、民営化ゾーンとしてきめ説明会をはじめています。その一つ綾歌地域は、現在小学校区三カ所にある、岡田、栗熊、富熊三保育所を統廃合して二カ所にして、そのどちらかをを民営化しようとしています。父母への説明は一巡して七月二十三日に統廃合対象とされている栗熊コミュニティーに説明、二十四日は岡田コミュニティーで説明会をしました。
二月に発表された市の方針では「保育所の担う役割は子育て支援の拠点として、ますます重要になっています」と述べています。それがなぜ統廃合・民営化なのか。「集中改革プラン」という行財政改革推進計画があるからやるのだということになるのです。方針は「市立保育所を継続する場合の最低規模は、児童数七〇名以上とする」ガイドラインを作ってやみくもに統廃合を進めようとしています。
綾歌地域の場合、栗熊の入所者が68人だからと統廃合対象にされているのです。70人という数字の根拠が市内の保育所の児童数の平均が100人で、平均以下のところをさらに平均するとこうなるという統廃合先にありきの数字あわせ、数遊びのような理由です。
実際の保育事情はどうか。市は特別保育や時間外保育は公立ではできない、やらないといいます。どうしての必要な親子は民間施設を利用しなさいというわけです。市の説明でも栗熊地域に栗熊以外の保育所に預けている子どもが4人います。地域の保育に欠ける子は72人です。保育事情からして70人の線引は何の意味もありません。地域の少子化が進んだから保育所は要らないなどということはありません。むしろ公的保育の充実が求められています。丸亀市の子育ての実態です。
今回の説明を受けて栗熊コミュニティーと保育所の父母は「統廃合は認められない」と全地域で署名運動などを進めることにしています。
市が保育所民営化等構想として考えている他の三ゾーン「城南・原田・金倉」「塩屋・塩屋北」「中央・土居・平山」の保育所を持つ地域でも意見書や署名運動が進められはじめています。市が自ら定めた「子育てハッピープランまるがめ」にも反する、お金がかかるのはいやだというだけでは何のための行政改革か。少子化対策という緊急の課題に公的責任を放棄する市のやり方に市民の異議申し立てが広がっているのです。
2009年07月20日
JCJ香川、例会のご案内
例会のご案内
ジャーナリストかがわ 第12号2009年7月13日
「戦争は最大の犯罪である」を考える
「靖国裁判」を通して、「高松空襲」を語りつぐ
真宗大谷派布教師竹中彰元(岐阜県出身・1867-1945)は1937年、日中戦争を批判したことが「造言飛語」の容疑となり、38年に有罪判決が出されました。判決後、大谷派本山は布教師の免職処分にしました。1996年、85年ぶりに処分を取り消し、彰元の顕彰を始めました。この夏、高松空襲で犠牲者慰霊祭が遺族の高齢化で運営が難しくなり、話題になりました。「空襲」という歴史事件の検証を通じて、戦争の加害と被害、戦争責任と戦争を次の世代にどう伝えるかが問われています。靖国裁判の原告である
前福善寺住職釈氏正昭さんに聞いてみたいと思います。
記
とき 8月3日(月曜日)午後7時から午後9時まで
ところ 茶房「四季」(高松市西の丸町)087-822-9010
テーマ 「戦争は最大の罪悪である」を考える
靖国裁判原告で前福善寺住職釈氏正昭さんに聞く
戦争責任を問う「深く慙愧し、心から謝罪する」という決議の意味
お願い 参加者は会場費と飲み物代(500円)の協力をお願いします。
○ 第30回戦争体験を語りつぐ集い 8月15日午後1時、高松市民文化センター
テーマ「戦争をどう伝えるか」落語「東京大空襲夜話」公演。参加費1000円
[かんかん石] 6月例会は石井亨さんを迎えて「豊島」の話を聞きました。産廃処理は「洗浄」などという新実験を繰り返しながらも、期間中の処理は間に合わないだろうといいます。島民900人は高齢化率50%以上、限界集落が見えているとも。「今一番恐ろしいのは時間だ」といいます。「本気で島の再生を議論する場がもてなくなっている」といいます。あの「豊島事件」は何だったのだと考えさせられます。リアルタイムで空襲跡を歩く企画は若い人を迎えて、かつてなく、盛り上がりました。「記憶を消すな」次の世代に伝えることは「戦争」に通じるものがあります。今を見守り続けることの意味は大きいようです。
日本ジャーナリスト会議香川支部(087-882-2564)
〒761-8022高松市鬼無町佐料251 今岡重夫気付
メールアドレス imaokasi@md.pikara.ne.jp
2009年07月17日
太鼓台(09/7/19)
自民・公明は知事提案への賛成率100%。民主99・3%」。ほとんど変わりがない東京都議会の与党勢力である。ところが都議会議員選挙では「自公か民主か。政権交替」のかけ声で「民主」がお化けになった。かけ声をかけたのは新聞、テレビである▼このことでは日本共産党が14社の在京のメディアに「公正・公平」を求めて3日までに申し入れをした。さらにNHKに対して「事実に反して与党を野党と扱う報道が繰り返されました」と正確な報道をするように四日に申し入れている▼結局テレビ各社は自公への対抗軸として「民主など」という言い方で扱いお化けつくりの主犯となった。都民の暮らしが第一に問われなければならない選挙で「政権選択」なる言葉をあえて使って、白昼堂々とお化けを肥え太らせた▼ジャーナリストを名乗るのであれば、その見識は問われなくてはいけない。テレビでいえばスポンサー、新聞ならば広告主という主人もちのジャーナリズムを私たちが見抜く。見抜いたうえで、敵はお化けだからとあきらめないで執念を燃やしてその正体を白日の下に晒そうではないか▼総選挙である。8月30日投票という。「政権交替」の声が、言葉がもっと大きくなる。ここは所期の目的を正面にすえて、一声多く。一歩余計に歩いて走って、真実の姿示して「いまこそ日本共産党を」である。(民主香川から)
2009年07月04日
子どもたちに高松空襲の実相伝えたい
子どもたちに高松空襲の実相伝えたい
ビデオつくりの会が交流会
新たな証言も
高松空襲から64年たった今年は、7月4日に「リアルタイムで高松空襲跡を歩く」催しが計画されています。その日を前に「高松空襲を子どもたちに伝える会」(植田正太郎会長)が本格的に動き出しました。この会は跡地を歩く会をきっかけに、高松空襲の実相を子どもたちにもわかりやすい映像にして伝えていこうと戦災体験者から声が上がって、この春「伝える会」として産声を上げました。
6月21日に「戦争をどう伝えるか」をテーマに6月交流集会を開きました。高松空襲を中学生で体験した七七歳の植田会長は「私たちの世代が空襲の現実をある程度正確にとらえあられる最後の世代と思う。私たちの記憶を記録として使えるものにして初めて歴史として残っていく」と映像の形で伝える意味を熱っぽく語りました。
この日の交流会には新しい参加者もあり、多彩な発言がありました。当時中学生だった植原守雄さんは、逃げる途中焼夷弾が肩から胸に刺さった状態でうずくまっている女性を目撃したことや翌日、家族が道ばたの防空壕から赤ん坊を奇跡的に救い出したことを話しました。
また高松市平和祈念室にある高松東高の生徒たちがつくった、ビデオをこの日は見ました。そこに壊されてしまった琴電瓦町駅の空襲あとがくっきり残った映像を見た岡田昌子さん(8・15戦争体験を語りつぐ会)は「私にとって、旧琴電瓦町駅は高松の原爆ドームなんです。映像によく残して下さった。いまからも残せるものは残すことが大事だ」と訴えました。
戦争どう伝えるか、この日も話し合い中で確かに体験者が高齢化して伝承が難しくなっているが、一方では「核兵器のない世界」をつくろうという気運も、オバマ大統領の演説をきっかけに新たに起こっている。こうした動きにも励まされて、財政的な支援も必要になるから一口千円の会員を募り、ビデオ化作業のチームつくりという方向が出されました。