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2009年07月04日

 子どもたちに高松空襲の実相伝えたい

 子どもたちに高松空襲の実相伝えたい
ビデオつくりの会が交流会
新たな証言も
 高松空襲から64年たった今年は、7月4日に「リアルタイムで高松空襲跡を歩く」催しが計画されています。その日を前に「高松空襲を子どもたちに伝える会」(植田正太郎会長)が本格的に動き出しました。この会は跡地を歩く会をきっかけに、高松空襲の実相を子どもたちにもわかりやすい映像にして伝えていこうと戦災体験者から声が上がって、この春「伝える会」として産声を上げました。
 6月21日に「戦争をどう伝えるか」をテーマに6月交流集会を開きました。高松空襲を中学生で体験した七七歳の植田会長は「私たちの世代が空襲の現実をある程度正確にとらえあられる最後の世代と思う。私たちの記憶を記録として使えるものにして初めて歴史として残っていく」と映像の形で伝える意味を熱っぽく語りました。
 この日の交流会には新しい参加者もあり、多彩な発言がありました。当時中学生だった植原守雄さんは、逃げる途中焼夷弾が肩から胸に刺さった状態でうずくまっている女性を目撃したことや翌日、家族が道ばたの防空壕から赤ん坊を奇跡的に救い出したことを話しました。
 また高松市平和祈念室にある高松東高の生徒たちがつくった、ビデオをこの日は見ました。そこに壊されてしまった琴電瓦町駅の空襲あとがくっきり残った映像を見た岡田昌子さん(8・15戦争体験を語りつぐ会)は「私にとって、旧琴電瓦町駅は高松の原爆ドームなんです。映像によく残して下さった。いまからも残せるものは残すことが大事だ」と訴えました。
 戦争どう伝えるか、この日も話し合い中で確かに体験者が高齢化して伝承が難しくなっているが、一方では「核兵器のない世界」をつくろうという気運も、オバマ大統領の演説をきっかけに新たに起こっている。こうした動きにも励まされて、財政的な支援も必要になるから一口千円の会員を募り、ビデオ化作業のチームつくりという方向が出されました。

投稿者 : 2009年07月04日 13:11

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