« jcj香川 例会のお知らせ(8月2日夜) | メイン | 108太鼓台 »

2010年07月30日

綾歌3小学校の統廃合は白紙に戻して

7月9日に綾歌地区小中一貫教育等協議委員会が岡田コミュニティーで開かれました。丸亀市教育委員会から栗熊にある綾歌中学校周辺に16000平米の土地を追加確保して、まず岡田、栗熊、富熊の3小学校を統合した施設をつくる。中学校は既存の施設を生かしながら段階的に整備して小中一貫校にしたい案が示されました。
 これはまぎれもなく綾歌の3小学校の統廃合案です。市教委はこの案について要望・意見を7月末までにまとめてほしいと提案しました。しかし一つの意見にまとめることは無理、要望にしても地域によって同一ではないなどの声があって、それぞれ地域ごとに意見をまとめる話に落ち着きました。

少人数学級が全国的な教育の流れ
7月26日(月)に中央教育審議会が小中学校の学級編成基準(現行40人)を引き下げ35人(低学年は30人)にする提言を文部科学大臣に手渡しました。政府はこれを受けて来年度予算で教員を増やすなどに着手することになります。綾歌町の学校に当てはめますと富熊と岡田ではこれから先二学級編成ができるようになります。国際的にみるとOECD諸国の平均は一学級20人です。日本は30人前後であり依然として学級規模が大きい。学級の人数が少ない方が子どもたちはより積極的に授業に参加できる、より多く教職員とふれあいながら学ぶことができる、教育水準を上げるために少人数学級にする必要があると提言はいっています。
 3つの小学校を一つにするとどうしても1クラスの人数は増えます。少人数学級にしようという全国的な教育の流れにも反することになります。
  
  スクールバス、地域の衰退…つきない心配
 丸亀市教育委員会が提案する場所は当初いっていた3地域からの距離を平等にするという基本方針からも大きく外れます。子どもたち300人以上がスクールバス通学となり地域の人とのつながりや自然とのかかわりも薄れるなど子どものバランスのとれた成長によくないという意見も多くあります。
 学校がなくなると地域が衰退する恐れが強い。この意見も小中一貫校等協議委員会では幾人もの人から出ました。これに対して教育委員会はコミュニティーの問題、跡地利用については「具体的にお答えできない。地域のお考えやご要望を生活課や企画課など関係各課で協議、検討させていただく」と答えています。委員の方からは「コミュニティーが衰退すると我々は思うわけです。そこで地域で考えればいいじゃないか。後は生活課と企画課がという。何とも無責任な話だ」と痛烈な意見が出されました。
 
 どう考えてもムリな教育委員会の提案
 綾歌に一体型の小中一貫教育校をつくりたい。そのためにまず3つの小学校を統合して綾中のところに建てるという教育委員会の案はどこから考えてもムリがあります。丸亀全体の教育、綾歌地域のそれぞれの考え、国際的な教育の流れ、どこをとっても、このまま進められる話ではありません。そこで「いったん白紙にして仕切り直す」以外ないと思います。
 
 最優先は岡田小学校の改築
 綾歌地域の学校施設のことでは耐震診断の結果からいって一番急ぐことは岡田小学校の改築です。まず統廃合でなく岡田小学校の改築を最優先課題にしていただきたい。
 (新丸亀から)

投稿者 : 2010年07月30日 10:43

コメント

コメントしてください




保存しますか?