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2007年10月17日

プラスチック容器包装材の資源回収はやめ。燃やしてしまうと市が方針。

丸亀市は綾歌地域での容器包装法に基づくプラスチック(容器包装材)の分別収集を来年(08年)4月からやめようとしています。やめた後は△硬いものは不燃ゴミで△軟らかいものは可燃ゴミで収集して、いづれもクリントピアで焼却処理することにしています。プラスチック容器包装材の分別収集は旧綾歌町時代からの取り組みですっかり私たちの日常に定着しています。  
 この問題を審議している丸亀市の廃棄物減量等推進審議会の資料でみると綾歌の容器包装リサイクルをやめたら「綾歌の市民は分別のための手間(分類、洗浄、ゴミ出し)が省ける」とあります。また、リサイクルについてはプラスチックを燃やすと燃焼力が強いから他のゴミを燃やす助けになる。ゴミ焼却熱を利用して発電している(サーマルリサイクル・熱回収)などとあります。
 一方で分別収集・リサイクルへの取り組みや市民のリサイクル意識が後退することも書いてあります。それならば少なくとも現在の取り組みは後退させずにがんばるのが環境を守る上では大事なこととではないでしょうか。
 現在のプラスチック類の回収は月三回で年間約83トンがメーカーなど業者の責任で資源化されています。市が問題にしているのはその分の中間処理(運送や保管など)に400万円かかるからということです。実はこの400万円を自治体負担することがこの制度の問題点です。法改正のための見直しの際にはメーカーや流通・販売関係業者が当然負担するべきだという議論や運動がありました。政府がその意見を入れなかったのです。その代わり燃やしてもいいよ。サーマルリサイクルとよんでリサイクルしたことにしていいよと環境省がご都合主義で法の精神を後退させたのです。
 4月からの廃止が決まると83トン分は有料ゴミ袋出だすことになります。プラスチック類は結構カサが高いものですから袋が多く必要になります 。市民負担はその分相当のものになることは確かですね。市民負担を増やすのではなく市民とともに政府の姿勢を変え得る努力してほしいものです。
 審議会の議事録や資料を見ると「プラスチック製容器包装の処理については、国においても方針がまとまっていない」(法で定められています)、とか再商品化を市が委託する(再商品化は業者の責任)ような書き方をしていたり少し不正確で乱暴な言い回しがあります。それも気になります。
 

投稿者 : 2007年10月17日 15:47

コメント

非常に参考になりました。私が住む西東京市では、来年1月1日から、ゴミの徹底した分別収集とあわせ、燃えるゴミと不燃物ゴミの有料袋による収集に移行します。当初の市長提案は今年11月1日実施でしたが、与党共産党などの主張もあり、実施が延期されました。住民向け説明会が町内毎に1、2回行われ、住民に負担を求めつつも、ゴミの減量とリサイクル収拾の徹底によって焼却場の耐用年数を少しでも延ばすことなどの目的が説明されました。私自身、30数年前に大阪府松原市役所清掃課職員としてほんの数年ですが、新築府営住宅での燃えるゴミと不燃物の分別収集の実施、新しいゴミ焼却場の建設計画(結果的には、いまだに建設されず)、ゴミ収集の外部委託の拡大反対運動などを経験しています。今は、自分の家庭で、捨てるゴミの減量化と分別をどれだけ徹底できるか、毎日、家族とのやりとりが続いています。そういう私にとっては、刎田さんのくらしと活動の日記は、とっても役立つし、励ましになっています。どうも、貴重な情報、体験を教えていただいてありがとう。健康に気をつけて、マイペース、自然体で「がんばれ、刎さん」。再見。西東京市 宮崎清明

投稿者 宮崎清明 : 2007年10月22日 20:34

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