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2006年12月21日

中谷まゆみ議員の一般質問(12月議会)

 市長は、市内に同じような建物がいくつもあるのを統合していくことで合併の効果があらわれるということをさまざまなところで述べられています。しかし、乱暴な施設の統廃合は施策の切捨て、地域の切捨てになります。
 公の建物=維持管理費・人件費がかかるはこもの、という見方だけでなく、そこで展開されている施策、提供されている市民サービスを見ることが大切であると考えます。
 合併後複数になった施設は、市の背策を全市にくまなく広げていく地域の拠点として、十分に活用し、また、それぞれの特徴を生かして、合併していろんなサービスを受けられるようになった、と市民に実感させることが、合併後の望ましいあり方と考えます。
 こういった考えから、合併後複数になった施設のうち、図書館と保健福祉センターの充実を求める立場で一般質問を行いたいと思います。 

1、図書館の充実について

全国的に、合併が進み複数の図書館を持つ自治体は多くなっていますが、丸亀市はとくに、3つの図書館がそれぞれ特筆すべきすぐれた特色を持っているのではないでしょうか。中央図書館の県下でも有数の幅広く豊富な蔵書数や、町立図書館の設置率が4割に達しないという中で、早くから町立図書館として住民に親しまれその活動で合併直前には全国図書館賞をいただいた飯山図書館、又、地域住民の粘り強い要望活動で実現した綾歌図書館と、三館の持つこれまでの経験を十分に生かして連携すれば、新丸亀市の図書館は他の自治体に真似のできない、市民が誇れるものになる。とおおいに期待をしていたのです。
 ところが、この期待に冷水を浴びせたのが今年度の図書購入費半減の予算です。図書館の数が3倍になったのに、18年度予算の図書購入費は従来の中央図書館一館分の約半分になり、それはあまりにも乱暴だと3月議会で私たちは反対いたしました。

そこで、まず図書費の減額の影響についてお尋ねいたします。
予算が2385万円に削られた結果、今年度の3図書館の図書購入費はそれぞれ中央1885万円 飯山300万円 綾歌200万円となっています。
中央図書館の額も前年度4400万一時は5000万あった図書費が1885万円ですから、これが与える影響も大です。新着図書が去年と比べ、平均6割ぐらいに減っています。そうすると新着図書は毎週水曜日に入ってきますが、金曜日になるともうこれくらい少ない。
ほんとにさびしい限りです。
 
さらに、
飯山館・綾歌館の300万200万と言うのはあまりにもお粗末です。特に飯山は現在三つの図書館の中で利用者貸し出し冊数ともに一番多くなっています。そこの図書購入費が年間たった300万です。
子どもの利用が多いので児童書に重点を置いてということが、この間方針として出されていましたが、飯山㋨児童図書・絵本の書架はこんなにがらがらです。
 購入費は大幅減、貸し出し冊数は大幅増の結果、こういうことになっています。

3月議会で、購入費が減るがこれまでの財産を有効利用するといっていたとおり、綾歌・飯山の図書館に、廃棄処分になるはずだった図書、閉架の図書が2図書館に入ってきていますが、それでこの状況です。

このような状況を改善していただきたい。3館で図書購入費をどう分けるかの問題ではないのです。全体の額がどうしようもなく少ないのです。今年度のような図書購入費ではあまりにも無理がある。
これでは図書館の魅力も利用者も失うことになりかねません。図書費を増額してください。今後の考えをお尋ねします。
 又、綾歌・飯山の2図書館ではまだまだ書架にゆとりがあります。閉架にある図書の更なる活用など、対策を求めます。


つぎに3つの図書館の特長をどう生かしていくかです
 図書館の利用者にお聞きしますと、
実際、飯山図書館が近い人でも、一般の蔵書が少なすぎ、実際にいろんな本を見たいから中央図書館までいく。返すのは飯山が近くと便利だからという人もいますし、子供をつれて一日のんびりいられる、子供がビデオを見てる間私は本探してるんだから善い場所だ、といって旧丸亀地区から子供づれやお孫さん連れがやってきています。こういった、多様な市民ニーズに答えられるようなったことは、合併して市民にとってのプラス面として、大切に伸ばしていくべきではないかと考えます。昨年度と比べた利用者の増減は、中央図書館は5,3%減少し、飯山図書館18,5%の増 綾歌は図書館昨年オープンしたばかりとあって36%増 となっています。こういった利用者の動向も踏まえ、今後この3つの図書館のあり方についてどのようにお考えかお尋ねします。
また、3館のそれぞれの特徴を活かすために次のようなことを求めます。見解をお尋ねします。
中央図書館の開館時間についてです
駅前であるという特長を活かし、通勤通学の利用者を増やす方法が考えられないでしょうか。たとえば 駅前にある多くの図書館が、学校帰り仕事帰りに図書館によって本を借りていくそんなことを意識し、開館時間を7時までとか長いところでは9時までにしているところもあります。こういった時間延長は考えられないでしょうか。

飯山図書館の職員体制について
利用者が急速に伸びている飯山間ですが、利用状況に図書館の体制が追いついて折らす、不満が出ており、改善が急がれると思います。
ここの施設を利用された方はまず気づくと思うのですが、カウンターも貸し出し 返却と書かれていません、ここはかりるところ かえすところ とひらがなで書き、カウンターも低くしている。飯山は作るときから子供の利用が多いことを前提にしている施設です。子供に対応するというのは、貸し出しだけでなく、子供の調べ学習、読書推進に対応した仕事が求められ、それは一般の人のレファレンスサービスより手間がかかります。その上貸し出し冊数は前年度と比べ25%増です。ところがこれに対応する職員数が、こじんまりした町の図書館から引越ししてきたままの体制で実質8人。非常に少ないのです。貸し出し業務で手一杯で、子供に十分接するだけのゆとりがなくなっている。
子供たちは図書館で優しく声をかけてもらったり、ほめてもらえたりすると、図書館が好きになり、本が好きになっていきます。立派な建物と本があるだけでは子供の読書の推進にはなりません。本と子どもを結ぶ人が必要です。
子ども達の利用が多いこの図書館には、利用者の増加に見合った、また児童の利用重視という特長が活かせる職員数に改善していただきたい。

 3、綾歌図書館の図書について
昨年開館した綾歌図書館は徐々に地域に定着し始めています。ただ、ここの図書館はたの2つの図書館と比べ規模的にこじんまりしています。開花の蔵書数も限られます。そうすると、ざっと見渡していつも本が同じならば、利用者の足が遠のきます。
いつも行っても目新しい本がある、という情況を作れるように、新着と書を増やすことはもちろんですが、他の図書館や平価の図書を活用し、定期的に図書の入れ替えてしていくことはできないでしょうか。


 最後に子供の読書推進計画との関連でお尋ねします。丸亀市が17年3月荷に制定したこの計画では図書館サービスを子供の視線で見直し、気軽に利用できる雰囲気を作ること。自動資料を幅広く収集し、年齢別の図書紹介リストを提供すること、教職員・児童生徒へのレファレンスサービスに努めることなどがあげられていますが、それぞれ17年度18年度何が具体化されたかその進捗状況をお尋ねします。
 また、早急に取り組んでいただきたいことを2つあげたいと思います。
ひとつは学校、学校図書館と連携して、子供たちの調べ学習にスムーズに対応できる体制作りです。最近の子ども達は学校の総合学習を初め、調べ学習を宿題としてもって帰ります。土日を中心に多くの子ども達がいっせいに図書館に尋ねに来ます。事前に学校や学校図書館から、今月は何年生が何の調べ学習をしますと連絡が入っていれば、スムーズに対応できるよう、資料などがそろえておけるでしょう。調べ学習に対応できる学校との連携を求めます。

 2つ目は子どもの読書、推進策として借りた本の冊数が節目になるごとにで記念になるものを渡すということです。もちろんお金のかかるものではありません。これは飯山間で昨年までして大変好評だったことですが、本を50冊借りるごとに透明の特殊なプラスチック板がプレゼントされます。子供たちはこれに好きな絵を描きます、借りた絵本の表紙を移す子供もいます。そして熱を加えると小さくなってキーホルダーになるのです。全国の子供の読書活動の事例でもこういった、手作りのしおりを渡すとか、スタンプラリーにして賞状を渡すとか紹介されていますが、自分だけのオリジナルの記念品を作るという発想は大変優れた取り組みだと思うのです。これを50冊100冊読んだ記念として、自分の名前やその年月日を入れて、本を借りるバッグに勲章のようにつけている子どももいます。ちょっとしたことですが、子供たちには本を読む励みになるし、これだけ呼んだという自身にもなります。大きな予算が必要になるものではありませんが、それでも予算の削減や職員不足で今年度はなくなって子供たちをがっかりさせています。子供の読書推進の見地からこういった取り組みを市内3巻で実施できるようにしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
 

保健福祉センターのあり方

 保健福祉センターは、健康増進や保健福祉の拠点として、現在市内に3箇所にあります。
 現在丸亀市のヘルスプランが作成中ですが、これにもとづく健康づくりの取り組みがこれらの福祉センター中心に広がることが期待されています。
また、現在、医療・保健・介護と劇的に制度が変わりつつありますが、どれにも共通しているキーワードは予防重視と地域密着です。このことを考えてもそれぞれの地域にある福祉センターそしてそこで保健事業を展開する保健士の役割は大きいと考えます。
しかし、合併後、この3つある保健福祉センターが市の施策でどう位置づけられるのか、個々で何を進めるのかがハッキリしないまま2年が経過する中で、今年度から「介護予防・地域支え合い事業」の国の補助が廃止され、指定管理者制度導入で管理料の減額による影響のなかで、ひまわりセンターのつばめ教室が廃止になる、綾歌・飯山の福祉センターで行っていた子どものプレイルーム開放が中止になる。飯山の福祉センターはリハビリ教室の送迎がなくなる、お風呂への巡回バスが大きく縮小されるなど、見る見るうちに事業が廃止・縮小されてきました。これに追い討ちをかけるように、現在、綾歌・飯山の保健福祉センター内にある、健康課分室を来年度から廃止するという計画が持ち上がっています。健康課分室の廃止と言うことは、ここにいるいまの職員・保健士・栄養士をすべて引き上げてしまうということです。これでは、綾歌・飯山の保健福祉センターは、何の施策もない、人もいないただの空き箱になってしまうことであり理解しがたい計画です。そこでまず以下4点お尋ねをいたします。
ひまわりセンター、綾歌保健福祉センター、飯山保健福祉センターこの3つの位置づけと今後の運営方針について
綾歌・飯山両保健福祉センターに設置されている健康課分室はなぜ廃止するのか
現在、健康課分室が地域住民に対して行っている相談業務、検診にかかる事業、訪問活動、機能訓練などは、どうする計画か。市民にひまわりセンターまで行ってくださいというのか
とくに保健師が地域からいなくなる影響は大きいと思います。
住民が気軽にいつでもそこに行けば相談できる保健師の存在は大きいものです。きめ細かな訪問活動、任地小の早期発見なども地域に密着していればこそできます。保健師を引き上げてどうやって地域に密着した保健事業を進めるつもりでしょうか。

 私は市内3箇所ある保健福祉センターを縮小・統合していこうとするのではなく、健康づくり・介護予防・保健事業に地域の拠点として十分活用していくことが必要だと考えます。
さて、その十分活用という仕方ですが、もちろん当たらし取り組みを始めていくことがヘルスアッププランに基づき必要になるでしょうが、まずは、今あるさまざまな個々の計画の具体化に福祉センターを振る活用していく、たとえば高齢者福祉計画で取り上げられている閉じこもり予防に、子育てハッピープランでの妊婦への食育や幼児食講習会などを大いに調理室を遣って行う。こういった取り組みを計画に従って進めることを求めます。たくさんあるのですが2つ具体的に求めたいと思います。
ひとつはひまわりセンターの廃止になってしまったつばめ教室の部屋、綾歌・飯山の子供用プレイルームの活用です。
 つばめ教室のあった部屋は、子供が使用するように設計された部屋です。床暖房で、トイレや洗面所も子供用のサイズで作られています。水遊びができるようなコーナーもあります。この部屋がただの事務室として使用されるようにもお聞きしますが、せっかくこのような設備を整えた部屋は、子供用のプレイルームとして飯山や綾歌のように扱ってほしいと考えます。親子の交流の場としてこの3箇所を開放する。また、民間との協働で「集いのひろば」事業をつばめ教室のあった部屋で行ってはどうでしょうか。
2つ目は市内3箇所にある福祉センターでどんな事業や教室があるのか市民に周知するということです。たとえば、飯山の保健福祉センターには60歳以上対象の入浴施設・生活習慣病予防、腰痛の改善などのために水中運動を行う40歳以上対象の歩行プール、40歳以上の理学療法士による歩行上司機能などの訓練を行うリハビリ教室などがあります。ひまわりセンター・飯山保健福祉センターには運動指導教室があります口コミ等で徐々に全市からの利用者が増えていますが、利用者からは「
」という声が聞かれます。どの背策もたとえば、高齢者の閉じこもり予防、壮年期の生活習慣病予防として今後重視されるものです。一地域の施設・制度でなく全市のものとして周知をし、利用促進を図ることを求めます。
 さて、このような保健福祉センターの活用をお尋ねしましたが、これらもそのセンターに背策展開をする保健師がいて初めてできること。最初の質問に戻りますが、健康か分室の廃止では、とても促進はできないと思います。その点を再度申し上げて理事者の答弁を求めたいと思います。

投稿者 はねだ鉱造 : 2006年12月21日 17:40

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