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2015年01月14日

太鼓台(15年1月)

富裕税を提唱する本が売れている。資本主義のもとでは持てる人がますます富み、持たない人々との格差が広がり続けると詳細に分析した。トマ・ピケティーさん、フランスの経済学者が書いた大著『21世紀の資本』(みすず書房、5940円)だ▼日本ではどうか。金融コンサルタント岩本沙弓さん。『バブルの死角』(集英社新書760円)がおもしろい。中間層がやせ細っていく姿を描く。強者優遇、アメリカ第一のアベノミクスが拍車をかける。賃下げ、物価高、消費税アップが中間層を貧困化する。救う道は「雇用不安を払拭して内需を強化するほかにない」と説く▼『資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫・集英社新書)、昨年のベストセラー。著者は「格差はグローバル資本主義の必然だ」という。アメリカにも新興国にも、日本、欧州も資本主義の矛盾が「終焉」の一歩手前まで蓄積している。大銀行のエコノミストで内閣官房審議官を務めた人が資本主義は「もうあかん」といい、それがウケる▼華やかな和服、手にスマホとおしゃれなバッグ。一見、格差はみえない成人式。しかしある調査では彼らの81%が「日本の政治に期待できない」、68%が「自分たちが将来をかえたい」とこたえている。戦争と賭博に頼るアベノミクス政治から「日本国憲法9条を世界基準にする」近未来の政治を若い力で切りひらこう。その先に資本主義を越える未来が見えてくる。 (民主香川から)

投稿者 はねだ鉱造 : 2015年01月14日 20:34

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