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2014年04月23日
遍路路張り紙と路面電車「平和憲法号」
四国の春はお遍路さんの季節です。「遍路道およびその周辺での外国人の人権を侵害する恐れのある張り紙について」という文書が4月14日付けで『四国八十八カ所霊場と遍路道』世界遺産登録推進協議会会長・常磐百樹(四国電力社長)名で出されました。
朝鮮人を名指しした差別張り紙は報道されただけでも11日までに香川、徳島、愛媛の三県で21カ所発見されています。
文書は「外国人排除を訴える紙が貼られていた、との報道がありました。癒やしと救いをもとめて老若男女が訪れる四国遍路において、そうした外国人の人権を侵害する恐れのある行為がなされたことは、誠に残念でなりません」と述べて推進協議会構成員のみならず四国のあらゆる人々に「国内外のより多くの人々にめぐっていただきたいとの思いで世界遺産登録をめざして取り組んでいる」と四国遍路文化を守り、世界遺産登録の活動への理解と支援を呼びかけています。
また香川県知事も記者会見で「大変残念。県民と外国人が相互に理解する取り組みを強めたい」と今後このような事態が起こらないようにと強調しています。
癒やしと救いを求める遍路と相容れない張り紙への痛烈な回答、共感できるメッセージです。
同じ四月、高知市で2006年から走っていた「守ろう9条・世界の宝!!」などと書いた路面電車「平和憲法号」を土佐電気鉄道が今年から中止することを決めました。四国発のもう一つの動きです。
遍路道の道しるべであれ、守ろう平和憲法の路面電車であれ、憲法21条・表現の自由が気に入らない、一寸でも五ミリでも自由を切り縮めたい連中との力勝負がはじまっています。わたしたちの思いを言葉にして、どれだけ共感を広げるかにかかっていると思います。
投稿者 : 2014年04月23日 17:37