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2012年10月29日

マスコミは真実を伝えているか

 十月十日(木)から高松で開かれた第26回日本高齢者大会、第一日目の学習講座「マスコミは真実を伝えているか」にジャーナリスト会議(JCJ)香川支部としてかかわりました。講座には会場いっぱい二百人を越える参加者でメディア問題への関心の高さがしめされました。私はこの会場で司会を担当させていただきました。
 講師、金光奎氏(JCJ会員)は「日本の巨大メディアが戦後、戦争協力を口先だけの反省ですまし60年安保闘争に際しては日米安保容認を打ち出し、その後もアメリカと政府、財界のマスコミ囲い込みに乗っていま目の前で展開されている国民の願いや思いとかけ離れた報道姿勢に成り下がった」実態を明らかにしました。そのなかで大手メディアと違って地方紙が消費税でも、原発ノーの動きでもオスプレイでも、国民目線の記事や論評を出している。これを励ましていこうと呼びかけました。
 講師の発言に会場からも意見が続きました。「衆議院の比例定数削減反対の意見を投書しても、投書しても無視された。新聞社に電話してもたらいまわしされる。編集局長に手紙を書いてやっと目的を達した」と。そういう実態どう変えていくか。「国民全体の力で、金曜日の官邸前デモのようにみんなで声を上げて、時間をかけてもその力で新聞社の経営方針でだけでなく全体を変えていく。国民全体が本気で変えていく力つけようではないか」と講師も含めて論議が発展しました。
 参加者の感想は辛口もありましたが「たたかうためにここに来ている。現在のマスコミに対して大きな不満を持ってきいるので現在のマスコミの現状分析と、それに対するたたかいの具体的な報告がほしかった」、「 マスコミの右傾化、財界寄りの原因、それを変えるたたかい方が明確になった」、「 結論として地方紙の奮起を促し、読者の高い自覚を求めたことには同感した」。読者、受け手としてたたかいかたは論議になりました。メディア内部から市民との共同、市民の共感を得るのにどうするのか、発言はありませんでした。受け手と送り手の共同がどうしても必要ですね。
この教室を機会にJCJ瀬戸内交流会を開きました。交流会には愛媛、岡山、広島、香川の各支部などから二十人が参加しました。
 交流会は講座のあと高知のオスプレイ飛行反対や伊方原発再稼働、民主党公約破りの見本のような小豆島内海ダム問題など四国の問題を学ぶと同時に別会場で断続的に開きました。
 岡山支部からは山陽新聞を読む会を開いていい記事をほめ、問題点には注文をつける支部機関紙つくりを始めている報告があり、広島支部からは九月に出した「広島ジャーナリスト第10号」の苦労話、内部被爆問題で黒い雨の実態を政府に認めさせる運動の先頭にたつことで福島と連帯をつよめる。それがヒロシマの責務という発言がありました。(刎田鉱造) 

投稿者 : 2012年10月29日 12:29

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