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2011年04月26日
「手記・空襲 1945年 高松」の普及、本式に取り組みます
「手記 空襲 一九四五年 高松」はDVD映像作品です。敗戦の夏七月四日にアメリカ空軍B29に襲われた四国高松の記録です。千三百五十九人の犠牲者を出した当夜生き延びた市民の手記をもとに無差別空襲の実相を現代に伝えようととり組んだものです。
制作したいきさつについて説明します。高松では毎年7月4日に空襲跡地を歩いています。そのなかで戦争体験を伝える映像がほしい。伝えることのできる世代の最後になすべき仕事だという声が上がりました。二〇〇八年夏のことでした。
「高松空襲を記録する会」の関わるメディア関係者やジャーナリスト会議会員らですぐに「高松空襲を子どもたちに伝える会」(会長植田正太郎)を立ち上げました。具体化への相談がはじまったのが〇九年の一月、撮影は一〇年暮れから一一年にかけてでした。
ジャケットの絵は手記をもとにした作品のパステル画のひとつです。
「空襲が止んで意識を失って倒れた小学三年生の周三君を通りかかった女性が1枚だけ持っていた薄い夏布団をしいてビール瓶から水を……」の場面です。
十編の手記を十七枚の絵をに託して映像にしています。どの絵も担当した中学校の美術の先生が涙しながら取材、作品にしたものです。
二十二分の自信作です。まずは手にとって見てください。空襲について若い人を対象にした映像化はあまり例がないと思っています。
これから高松市の小中学校などに贈って平和学習に使ってもらいます。いま手元には作品があるだけです。作品でカンパを集めて資金を調達する計画です。作成までの資金は四国労金の助成金と会費を頼りに資材費、スタジオ使用料、若干の大空襲写真原稿料に当てました。シナリオ、絵や撮影、ナレーション(局アナウンサー)、朗読(劇団員)もすべてボランティアです。
DVD1枚千円程度のカンパをお願いできたらと考えています。
連絡先・高松空襲を子どもたちに伝える会・高松市松島町1丁目15-1高松市市民センター平和記念室(℡087-833-7728)またはジャーナリスト会議香川支部・高松市鬼無町佐料251、今岡重夫(℡087-882-2564)。
ジャーナリスト四月号から 刎田鉱造
投稿者 : 2011年04月26日 18:23