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2007年03月19日

JCJ香川支部2月例会の報告

選択肢たり得るか さらに検証を
       「病気腎移植」テーマに論議~香川支部
 JCJ香川支部の2月例会は、28日高松市内で開かれ、四国・宇和島で明るみに出た病気腎移植の問題をとりあげ、取材記者の現地報告をもとに論議した。
愛媛県で去年10月に摘発された臓器売買事件がきっかけで明るみに出た今回の病気腎移植の問題は、当初の「事件」から、移植医療のあり方そのものを問う問題として波紋を呼び、マスコミ各社も様々な視点からこの問題を取り上げている。舞台となった四国では、地元愛媛新聞、四国新聞などが意欲的にこの問題に取り組み、四国新聞は年明けから連載企画「地方発・揺れる医療」をスタートさせた。
例会には、この企画の取材に当たった四国新聞の取材班、事件後現地に入った共同通信高松支局記者、愛媛新聞高松支局の担当者を招き、今回の病気腎移植の実態や問題点などについて報告を聞いた。四国新聞の企画をめぐっては、取材班が「中心となった万波医師らの瀬戸内グループとこれに批判的な学会の動きにとらわれず、白紙の状態で臨んだ。腎移植の選択肢を広げる可能性を探った」と企画のスタンスや主旨を説明したが、会員からは「深刻な臓器提供者不足の中で、わらにもすがる思いの患者とそれに応えようとする医師の側の実情や問題を、手厚くフォローした力作」など積極的な取り組みを評価する声が多かった。
また現地派遣で万波医師の取材を担当した共同通信記者は「医師らと学会側の主張を多角的かつ的確に伝えたか、現場で見聞きし感じたことを記事に反映できたかなど反省点もある」と報告、独自の視点や多様な対応をした産経・毎日の例をあげ、こうした取り組みがマスコミの健全なあり方だと指摘した。
さらに地元愛媛新聞高松支局の担当者は自社の取り上げ方に注文をつけるなど、久しぶりに第一線の記者の報告で会は盛り上がりを見せた。
例会では最後に「万波医師らが突きつけた問題を閉ざすことなく、医学的にも倫理的にも許される行為かどうか、新しい選択肢となり得るか、きちんと検証していく必要がある」という意見が全体をまとめた形で、今後の移植関係学会や医師側の動きと併せてマスコミ各社の対応にも注目していきたい。 
 (香川支部 高木 明 記)


投稿者 はねだ鉱造 : 2007年03月19日 09:39

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