« 合併して一年綾歌ではいま何が | メイン | 丸亀市政を考える会が発足 »

2006年05月21日

共産党市議団が市政報告会

 日本共産党丸亀市議団は5月19日市政報告会を開きました。報告会にはシミ若20人が参加、尾崎淳一郎市議の挨拶に続いて、3月議会の報告として①18年度予算にみる丸亀市政③市民の声を届けてがんばったことの2点がそれぞれ尾崎、中谷まゆみ議員からありました。
 丸亀市は合併以来、財政危機を強調して、このまま進めば財政が破綻する。だから行財政改革をするのだといって昨年から「集中改革プラン」をすすめてきました。その中身は人件費の比率が大きいから減らせるためと1203人の市職員を5年間で980人にする。賃金もカットする。市民サービスの担い手を2割近くも減らす。その分仕事は民間委託や指定管理者へ移して公務をもうけの対象にする。それでもまだ足りない分は「市民との協働」です。市民のボランティアでこなしていこうというわけです。
 市民の負担は仕事が来るだけではない。暮らしにかかわるものへの市の補助金をカット、市税の取り立てをもっときびしくする、保育料、ゴミ有料化、お出かけバスの値上げといろいろ併せて5年間で締めて45億円をひねり出そうという作戦です。ですからこれからも値上げや負担増は次々計画されています。
 一方でこれはどうかなというお金の使い方が目につきます。18年度でみると総合運動公園整備に15億5000万円、運動公園を綾歌のものも含めて全体をどうするか考えるのが先ではないか。土器川生物公園のゲートプラザ(入り口の広場のことか)に800万円、対岸の飯山側に同じようなものがある。競艇に民間人3人雇ったり、同和団体補助金・1団体に740万円だすとか。
 お金がないならないなりのものつくり・建設事業のすすめ方があるはずです。ところがこれから先合併特例債を10年間で200億円を使う計画になっております。それを市議団が示した試算でみると18年度の予算額は353億円で普通建設事業費33億9000万円(9.6%)が22年度試算では予算額352億円に対して45億円(12.8%)となります。投資的経費(建設事業)に物件費(委託料や維持補修費)を加えると予算の35.5%になります。こんなお金の使い方ってありなの。
 いま財政が苦しいのは何も丸亀市だけの話ではありません。市議団が示した資料を見ても県下の市、それぞれ数値に違いがあっても人件費で丸亀市が突出して悪いわけではない。公債費という借金の数値などはましな方です。
 この財政難は国が地方に回す交付税は減らす。代わりの財源(税)は見合うだけ出さない。大もうけしている財界・大企業の税金は負ける。中小企業や庶民は長引く不況で税収が伸びない。それなのにアメリカにはいいなりにお金を出す。
 付けを全部丸亀市民に回されては話にならない。この日の市議団の報告でも学童保育の時間を短縮案に一人お母さんが「やめて」と署名を初めて1000人あまり集めて市を動かしたことがあります。介護保険料の低所得者対策でも市議団が出した自治基本条例の修正案でも、パブリックコメントやワークショップ、声を上げられるところどこでもどんどん声を上げて市を動かして少しでも暮らしに役たつ仕事をするようにし向ける。そこで……。
 (はねだ鉱造、市政を考える会へ)

投稿者 はねだ鉱造 : 2006年05月21日 21:45

コメント

コメントしてください




保存しますか?