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2014年12月29日

12月8日、不発弾の講演会 丸亀革新懇と9条の会

IMG_1987不発弾小型.jpg
 日本が戦争を始めた日、12月8日を前に7日丸亀革新懇と九条の会丸亀の共催で平和の集いを開きました。タイトルは「戦争はいつ終わるのかー世界と日本で不発弾とたたかう人びと」です。話す人は平和学の蓮井誠一郎さん(茨城大学教授)、「不発弾は戦争が終わったといわれてから100年経ってもまだまだ残り人びとを危険さらすのです」と世界の不発弾とのたたかいの現場を生々しい映像を中心に語りました。
 蓮井さんの現場はまずラオス、ベトナム戦争時にラオスは中立国でしたが、ホーチミンルートの遮断や内戦、ゲリラ支援として米軍が猛烈な空爆をしました。人を無差別に殺傷するクラスター爆弾が多く1964~74年に200万トン投下したとされ、不発弾は7800万発あると想定されています。いままでに処理されたのは0.47%で現在でも犠牲者が後を絶ちません。
 日本でも空襲を受けた各都市でもよく不発弾報道がされます。地上戦の沖縄では日常的に処理され、毎年犠牲者も出ています。完全処理にはあと80年かかるとされています。ヨーロッパでも同様で地上戦が激しかった独仏戦線では1945年以後、フランスの不発弾処理隊員が現在までに632人犠牲になったといいます。
不発弾の軍用火薬には賞味期限がないだけでなく地下や海底という理想的は環境で保存されているのです。戦争はいったん始めたら戦場は永久的に汚染されていることになります。いま戦争をしている地域での「負の遺産」は計り知れません。
 毎年若い学生と共にラオスを訪れている蓮井さんの話を聞いて参加者は改めて日本国憲法九条を守り抜くこと、改憲策動を許さないことの大事さをかみしめました。
  

投稿者 はねだ鉱造 : 2014年12月29日 18:32

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