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2014年05月02日
さあ憲法記念日だ
目黒9条の会がつくった冊子『市民が憲法を守る』です。市民100人が文章を寄せています。私も加えていただきました。 刎田鉱造
市民の大きな運動や声を聞かないで、国会を強行突破した秘密保護法を初め、憲法を壊す動きが次々に出てきています。憲法に縛られているはずの政府や憲法を守ることを条件にその仕事に着いた人達が、憲法がじゃまで自分達の好き勝手にできない、といっても、憲法を変えることも思うようにすすめられない、それではと違憲立法を十分審議もせずに無理やり押し切る。安倍自公政潅が暴れまくっています。
私達の暮らしにとって日本国憲法はなくてはならない宝です。そう簡単に壊されたり、変えられてよいものではありません。違憲立法は認められません。
最悪の秘密保護法に対しては二〇一三年九月、一〇月、一一月、一二月と市民が草の根から声を大きく上げ、国会をとりまきました。その声と運動がどんどん広がり、弁護士、学者・研究者、映画演劇関係者、女性、宗教者……各界各層から秘密法廃案を迫りました。そして表現の自由や報道を抑圧する「懸念」が大きいとマスメディアが反対の論陣を張りはじめ、名のあるジャーナリストの皆さんが立ち上がりました。「成立した」あとも続いています。
日本国憲法第一二条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力よって、これを保持しなければならない」と定めています。ニ〇一三年の秋に国会を取り囲み、国中に響き渡った「違憲立法を許さないぞ」の運動は、これまでの不断の努力が新しい地点で花開いたものと思います。
この動きは止まりません。いえ、止めてはなりません。だれの目にも耳にも届くように、憲法が大事と思うだれもが、何かできるように工夫を凝らして運動を広げましよう。憲法一二条を文字通り普段の行動にしていきましょう。動き出したマスメディア、ジャーナリストの護憲の発信。今一二月中ごろですが、連日、日本中の新聞が社説で、コラムで、「『廃止が後世への責任だ』「民意離れた『決める政治』」、「秘密法はあつてはならない法律だ」「(共謀罪は)国民と国会への愚弄だ」などと書いています。この勢いを強め、政府擁護の論陣を張るメディアとの厳しい言論戦に立ち向かう心あるジャーナリストに期待が高まります。地方議会でも、秘密法反対の意見書が相次ぐなど、じわっと輪が広がっています。発信力が大きな希望です。
政府が企んでいる共謀罪ストップ、秘密保護法の撤廃を現実のものにして、憲法九条を輝かせる道は一段高いところに来た「国民の不断の努力」にあると思います。
投稿者 : 2014年05月02日 20:57