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2011年02月17日

112太鼓台

日本でもっとも伝統的な組織といえる相撲協会の中で携帯電話のメールを使った八百長が仕組まれた。伝統文化を貶めたものが、ICT(情報通信技術)を使ったところに大相撲が近代スポーツへ脱皮するための産みの苦しみが見える▼エジプトでは一月二八日に治安当局がグーグルの現地責任者を逮捕して携帯電話、インターネットを使用不能にしたが、翌日には携帯電話接続は復旧(しんぶん赤旗十三日国際面)。ムバラク大統領辞任に追い込んだ大闘争のなかでメールが飛び交ったことは想像に難くない▼中国での反日デモにインターネット情報が役目を果たし、韓国の〇二年大統領選挙で「オーマイニュース」などインターネット・メディアが大活躍した。世界に波うつ民主化の動きを発信し、怒濤のように広げる。ICT革命は資本の生産力を劇的に発展させただけでないのだ▼インターネットの中に確固としたわれわれの情報発信力を持たなくてはならないと思う。雑誌「季論21」(11冬)に友寄英隆氏が「労働の社会化は工場の中、地域の中だけでなく情報ネットワークによって社会的規模(世界的規模)にまで発展」しつつあるとして「労働者の立場から独自のネットワークをつくっていく」必要があり、それが現代資本主義のもとでの変革の「主体形成の新たな課題である」と書いている。世界では独自のネットワークは動きはじめているのではないか。(民主香川から)

投稿者 : 2011年02月17日 10:01

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