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2010年04月25日
第3回綾歌小中一貫教育等協議委員会
綾歌地区小中一貫教育等協議委員会 第3回が4月21日に開かれました。新学期でPTA関係の方が幾人か入れ替わりました。この日は3月にだされていた岡田小学校の耐震診断の結果報告といくつかの質問について答がありました。
岡田小学校の耐震結果は昭和30年代に建てられた校舎3棟が2次診断is値0.16、昭和51年建設の管理棟が0.22、対区間と教室との連絡廊下が0.29という数値でした。ランチルームは0.37です。0.3以下の数値になると震度6からそれ以上の地震で倒壊の恐れがあるという危険度です。
補強は可能だが補強すると窓をすべてふさぐことになるので改築しなくてはいけないのが岡田小学校の建物です。市教委は小中一貫校の施設つくりをにらみながら対処するというのです。それに対しては住民側からブーイングがでました。「現に危険な校舎を改築することが最優先ではないか」。市側は「危険な状況でであり0.16を放置することはしない」と答えたもののこれからの議論である一貫校の施設つくりとの関係で「二重投資にならないように」など歯切れの悪い発言でありました。
また夏休みのはじまるとされていた岡田小学校の体育館耐震工事は秋以降になります。
そのあと前回質問がだされていた一貫校にした場合のスクールバスの問題、施設建設地の問題について教委から答がありました。
スクールバスにつては父母から「子どもたちにとって歩いていけるところに学校があって、歩いていくことで地域をよく知る。一生で一番大事な時期の大事なことが徒歩通学をすることだ」という強い意見が出されました。学校統廃合などでバス通学になった町の実情についてくわしい報告をしてほしいと求めました。
施設建設については廃止することになる3つの小学校から等距離にある場所、敷地は4万平米と答えました。現在の綾歌中学は2万平米だそうです。教育長からは「教育内容もさることながら、施設はちゃんとしたものをめざしたい。ちゃちなものはつくらない」とか「綾歌には市民総合グラウンドがない。それも勘案した施設をつくる」とか、なんのための小中一貫教育か本末転倒した発言が出ました。
教育委員会の仕事は確かに教育条件をちゃんと整えることではありますが、施設が教育するわけではない。
最後に栗熊保育所のお母さんから発言がありました。「私の母親としての一番の思いは子どもたちを栗熊小学校に通わせたいことです」。栗熊小学校のランチルームは全校が給食をいっしょにできる。大きな学校はハード面がいろいろ話題になるけれど、小さな学校がどんなに人間形成の時期に大切な役割を果たしているかにもっと目を向けてほしい。五〇億円もかけるのなら先生方にお金をかけて栗熊小学校の地域との関わりですばらしい教育をもっと生かしていくを考えてほしい。
この発言には会場の委員さんから共感の拍手がわきました。
私は最後に市内の中学校教育の現在の状況について次回に報告することを求めました。
投稿者 : 2010年04月25日 18:05